株式会社グリーンマンBLOG

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蛎太郎の独り言・感謝の心

春の出荷シーズンも落ち着いて参りました。
やはり、震災のタイミングが悪く、予想を下回る結果になってはしまいましたが
今は、気合と根性で乗り切るしかありません。

そんな中、嬉しい出来事が・・・
青森県、弘前エリアの若手リンゴ生産者チームの皆さんから
リンゴジュースが大量に届きました。
皆さん、蛎右衛門ユーザーです。

ファイル 57-1.jpg

工藤農園さんの工藤さんを中心とした若手の皆さんとは4年のお付き合いになりますが、
皆さん、心根が気持ちイイ、ナイスガイ集団です。
佐藤さん、安田さん有難う御座います。

同時に、真剣に技術向上に取り組む姿勢には頭が下がります。
一昨年には、研修旅行で一緒にカキ養殖場を巡りました。
震災直後から心配メールを頂き、
また、復興に向けての支援を申し出下さいました。

本当に有難い事です。

その一環として、今回、ジュースを作って送って下さいました。
スタッフ一同で飲みましたが、
鼻孔に抜ける甘さの中に皆さんの優しさが感じられました。

本当に有難い事です。

是非、被災されたカキ漁師の皆さんにもお届けしたいと思います。

蛎太郎の独り言・東日本大震災(13)

ようやく、東北にも遅い春がやってきました。
桜が満開です。とは言え、先週は季節外れの雪が舞いました。
ここにきて、津波の被害を受けた方々と直接話す機会が増えてきました。

3km以上も流され、電柱につかまり一晩を過ごした方・・・
1m後ろを走っていた人が流されながらも、九死に一生を得た方・・・
3日間、孤立してしまい。餓死まで考えた方・・・

本当に人の人生は、判らないものです。
人生は何が幸いし、何が災いになるのか・・・

「タイミング」

この一言に尽きるのでしょうか。
未だ、1万人近くの方が行方不明の現実・・・
恐ろしい事です。

そんな中、カキ漁師達は復興への第一歩を歩み始めました。
「夏に向けて種カキ、やっからよー!」
「ある船を集めて、助け合ってやるしかねえっぺ!」
「お前ぇは、肥料屋、やんだべ?」
「お互い大変だけんども、頑張っぺ!」

心強い、言葉です。
カキ殻肥料は、カキ養殖業と共存しています。
宮城のカキ養殖業の復興の手助けとなる様、
今、私達に出来る事を全力で邁進していく所存です。

蛎太郎の独り言・春肥の出荷

春肥の配送も終盤に差し掛かってきました。
来週、北海道便が出ます。

震災後、2週間もの間、連絡は不通でしたので、
「仕方なく他で頼んだよ!定植は待ったナシだもの!」
「だって連絡取れねぇんだもの、しょうがないっぺ!」
「てっきり流されてると思ってたよー」

う~ん、仕方ないか
連絡が取れなかったのは事実だし・・・

原発の影響で、茨城県、福島県には農産物の出荷制限が出る等、
農業界には大きなダメージです。
やはり、弊社に於いても前述のエリアのユーザーからはキャンセルラッシュです。
中には町ごと避難されている方もおりますし、影響の大きさは計り知れません。
Wパンチです。正直、辛い・・・。
ただ、ご注文を頂けたユーザーさんからは、
「蛎右衛門じゃなければ、嫌だから!」
「応援すっがら!」と普段より多めの注文を頂けたり


嬉しい事です。
有難い事です。

皆様の励ましの言葉に応える為にも一所懸命、頑張る所存です。

蛎太郎の独り言・備えあれば憂いなし

この震災で僕が持ってて良かった防災グッツのお話を・・・
懐中電灯・ラジオ・卓上コンロ・水用ポリタンク
役立ったグッツは沢山ありましたが、
一番感謝しているのは作業用の皮手袋(牛)!
とにかく頼りになりました。
地震から一週間は、毎日、片付けの連続・・・
日の出から日の入りまで、一生分片付けしました(笑)
ガラス片、瓦礫の撤去には軍手は不向き。
滑るし、痛いし、力が入らない・・・
それに比べ皮手袋は、ガラスの破片の束でも構わずガッチリ掴める!
グリップが良いので力が入ります。
ホームセンターで1200円位でしょうが、コストパフォーマンスは最高!
今では身体の一部と化し(笑)、肌身離さず持ち歩いています。

「一人にひとつ皮手袋を!」

僕からの提言です。

蛎太郎の独り言・東日本大震災(12)

余震はなおも続く・・・
震度4程度では、誰も揺れに触れることすら無くなってきました。
慣れとは恐ろしいものです。
ところが・・・またデカイ奴がやってきたー!
今回は立て揺れ、前回と違うシャッターが壊れてしまいました。
いつまで続くのでしょうか?

この戦い・・・

未だ、機械は動き出す事はありません。

蛎太郎の独り言・嬉しい1日

震災後少しずつではありますが、落ち着いて参り
出荷も始まりました。

今日は、取引先へ無事である事と、震災の影響を教えて頂く為に
電話連絡をさせて頂いておりました。
そんな中、嬉しい出来事が・・・

それも超~のつく程(笑)

千葉県八街のエコファーム・アサノの浅野代表にお電話しました。

「おう~、大丈夫だったの?心配してたんだよ」
「蛎右衛門イイからな!」

浅野代表との出会いは、国際ガーデンEXPOの会場でした。

一際目立つ風貌に只者じゃない感がありましたが
やはり、只者じゃありませんでした(笑)

名店に西洋野菜を出され、
シェフ達が挙って浅野さんの野菜を使いたがる
知る人ぞ知る、野菜作り名人です。

エコファーム・アサノ
http://ameblo.jp/ecofarm-asano/

シェフが言っていたそうです。

「うちの野菜を食べると客が笑うんだって」
「どうして笑うの?」って聞くと
「美味しすぎて・・・」
「彼らが言うんだから間違いないよ!」
「プロだからね!」

こんなに嬉しい言葉はありません。

「今までと、土も一緒、作り手も一緒、
違うのは、カキ殻だけだよ!」

被災後、こんなに嬉しい言葉を聞くのは久しぶりで
思わず、電話口でニヤニヤしちゃいました(笑)

植物のお話しから、日本の現状を憂うお話し、果ては営業戦略のお話まで
長時間に渡って、お話しを伺う事が出来ました。

特に
「母親が子供を産むとき重要なものって何だとおもう?」
「・・・・」
「カルシウムだよ!骨!」
「そこをだなあ、消費者にちゃんと伝えるんだよ!」
 
勉強になります。

今日は久しぶりにイイ日だ♪

蛎太郎の独り言・北海道遠征

毎日、地震の話ばかりで気が滅入りますので
先日の北海道遠征の事を・・・

前回に続き、今回も愛車を駆っての遠征です。
仙台港から苫小牧港まで約14時間の船旅です。
お風呂も充実、映画もやってますし、これがまた快適なんです。
僕は買いだめしてあった本を持ち込み、一気読みです。
飛行機→レンタカーに比べると格段に楽チンです。

着いたら即行動、JA当麻さん、比布さん、旭川さんへご挨拶&春肥の営業です。
皆さん、イイ方ばかりで・・・沢山のご注文有難う御座います。

北海道、大好き!(笑)

翌日から赤井君と合流しました。
赤井君は、釣り仲間の柔道マン・・・そしてDJ!

JA平取さんを紹介してくれたのも赤井君です。
平取地区はトマトの大産地、あんな数のハウス群、他では見た事がありません。
国道を挟んで両サイドにハウス・ハウス・ハウス・・・
何キロにも渡って続く光景は、凄い!の一言。
ここでも、どこの産地からも聞かれる連作障害がお悩みの事でした。
中でも、やはり尻腐れ病が一番の問題だったそうです。

昨年からトマト部会長さん、副部会長さん、他数名の方々で試験栽培を開始

「尻腐れ病によるロスが格段に減ったよ」
「トマトも良かったけど、キュウリにも良ったんだわ」
「農家やって30年経つけど、坪1万円取れたのは初めてだよ!」

絶賛して頂きました。
今年からJA平取さんとのお取引が開始されます。

赤井君、超大好き!(笑)

一緒にJA北みらいさんへGO!
メロン生産者の木村さんもご一緒して下さいました。

「昨年のメロンは良かったよ~」
「ありがとねぇ」

嬉しいお言葉です。

「今年は玉ねぎでも使うからね」

またまた、嬉しいお言葉です。

ほうれん草でご使用の北口さん、突然の訪問にも温かく対応して下さいました。

「味が濃くなったよ!甘いんだわ!」
「棚持ちが良くなって、コープに褒められるんだわ」
「また使わして貰うよ」

またまたまた嬉しいお言葉です。

道内の長距離移動も赤井君と一緒なら苦になりません。
共通の趣味がありすぎるので、全く退屈しないのです。

北見の夜は、カラオケ三昧!
大のカラオケ好きの僕と・・・そしてDJ!
楽しくない訳がありません(大笑)

真っ白な北見の夜は深けていきます・・・

蛎太郎の独り言・東日本大震災(11)

「応援してっから!」
「頑張っぺよ!蛎右衛門なぐなっと困るんだあー」
「出来る事あったら、何でも言ってけろ!」

日々多くの温かいご連絡頂きます。
有難い事です・・・・。

そんな中、埼玉県の生産者、ヴェルディールの山中君から
自ら発起人となり「頑張れ!グリーンマン!」応援メッセージサイトを
弊社HP内で開設するご提案を頂きました。

有難い事です。

日々、温かい声援に感謝です。

蛎太郎の独り言・東日本大震災(10)

気合!根性!

これがなければ、務まらない作業が待っていました。
工場のある大崎市は、この地震で最も揺れた地域の一つです。
南北の方向に、大きく長く揺れたので、パレット積みしてある肥料の多くが
荷崩れしてしまいました。

ファイル 49-1.jpg

復旧作業です。
このままの状態では出荷・輸送できません。

20kg袋の積み直し・・・
それも大量に・・・
上腕二頭筋と腹筋、背筋が悲鳴をあげます。

いつになったら終わるんだ???

スタッフ達は、愚痴ひとつ言いません。
頼もしい・・・。

災害後、日常の変化に誰もがストレスを感じる時期です。

そんな中、いつも笑顔で・・・
心強い限りです。

蛎太郎の独り言・東日本大震災(9)

「大丈夫ですか?」
「心配していました・・・」
「連絡しても不通だし、声が聞けて良かったよ!」

震災直後から、沢山の心配の連絡有難う御座います。
重ねて御礼申し上げます。

地震後15日が過ぎました。
ロウソクの中での生活、水運び、片付け・・・
不思議なもので、
たった2週間前の話なのですが、ずっと昔の出来事の様な気さえします。
電気、水道が復旧し、日常生活に戻りつつあります。

仕事を除いては・・・

あれ?これは夢?
毎朝、起きた瞬間、ボーとする頭で考えます。

ところが、現実・・・。

カキ養殖は、水産県、宮城の基幹産業の一つでもあり、
県内は勿論ですが、全国のカキ愛好者を楽しませ
宮城の秋から冬の風物詩でした。

宮城で生まれ、宮城で育ち、学生時代を東京で過ごし、
そのまま就職。
縁あって、この仕事に出会い、故郷で仕事を創め、色々な人との出会い、仲間、

感謝・・・。

また無知ゆえに苦汁を舐める結果に悔しくて眠れなかった日。

折れそうになる心・・・。

また新たな沢山の出会い。

やり続ける事に意義を持つ

信念・・・。

感謝・・・。

人に喜んで貰える事が仕事に繋がるのなら、それは最高・・・。

漁師のおんちゃん達の笑顔
「お前ぇんとこが、来てくれっから、殻っこ、助かってるわ~!」
「国分町さ、飲みに行くべ!」

農家さんの笑顔
「イイ野菜が、とれたわよ~」
「今年は、連作障害出なかったぞ!」
「市場でも高値がついたよ!」

応援してくれる人達・・・。

共に戦う仲間・・・。

感謝・・・。

やり続ける事に意義を持つ

グリーンマン、戦います!

追記:昨日行った鳴瀬の惨状が目に焼きつき離れません。