前回に続き、烏賊人(いかんちゅ)ぱーりー参加のご報告をいたします。
「烏賊人ぱーりー」協賛企業からは、様々な賞品が届きます。
ロッド、リール、ウエアー、エギ、救命胴衣、・・・・釣アイテムが膨大な量。
参加費、1000円
しかも、ファミリーで参加する方は、子供や奥さまはタダ!
参加費には、保険料等が含まれており、安全第一!
なんと208名ものエントリー申し込みがあったそうです。
3月3日、ぱーりー前日。
賞品の詰め合わせ作成や、受付業務の準備を行います。
僕も、スクイッドジャンキーズのメンバーのお手伝いをさせていただきました。
みんな仕事を終えてから集合して作業を始めたので、終了したのは、23時過ぎ。
明日は、5時に集合!
今日は、泡盛を我慢して、すぐに寝よう、明日は頑張るぞ!!
でも、少し飲んだけど・・・・
3月4日、ぱーりー当日。
朝もまだ暗いうちに、平安座島の漁港に集合。
与那城漁協の協力により、普段はセリが行われる場所で会場づくりをします。
スクイッドジャンキーズを始め、賛同している仲間たちも参加して会場を設営します。
普段、沖縄の海でエギングをしている人たちが、みんなの為にお手伝いするのです。
(※エギング=烏賊釣りの手法。エギ(餌木)というルアーのような疑似餌を使う)
参加者が集まってくる頃には、駐車場の誘導。
楽しみに来る人達の為に、細かいところにまで配慮が行き届いています。
人の事は言えないけど、見た感じ少し怖そうな兄ちゃんも
「受け付けは、あちらです」と優しく、親切に声をかけています。
僕も、参加受付やごみ袋の配布などを手伝います。
駆け回って働くスタッフたちの背中には「「海を汚すんじゃねぇ!」の文字。
そうです、
「海を汚すんじゃねぇ!」プロジェクトを推進する当社のシャツを、
スタッフ全員が着てくれています。
7時の受け付け開始前に一人の若者が
「すいません、エントリー申し込みをしたんですが、今日、どうしても仕事で参加できなくなりました」
「そうですか、残念です」
「でも、参加費払いますので、参加賞頂けますか?」
僕は、「??????」
理由がわかりました。
参加賞は、エギとステッカー。
普通に、釣具店で買っても1000円以上はする品物が参加賞で付いているからです。
キーストン社からの提供でした。
7時になると、エギンガー達が続々と集まり、賞品を眺めています。
当社が提供したお米にも注目が集まります。
「お米!!30キロ!!」
スミス社製のロッドを見つめていたお父さんに、奥様が、
「お父さん、お米ね!竿は沢山持っているでしょっ!」
とか
「お米は、何位の賞品ですか?」
東北では珍しくない30kg入りの米袋は、沖縄では初めて見る方がほとんどです。
みんな、羨望のまなざしで30キロ入り袋を見つめています。
しまった、炊飯器で炊いてくれば良かった。
美味しさも伝える事が出来れば、もっと、よかったじゃん。
普段、釣道楽のお父さん達は、奥さまや、子供たちの前で気合が入ります。
しかし!!!!
お米は、主催者からの意見で、釣果の順位ではなく、参加したすべての方に獲得可能性があるように、
閉会式の前に行われる「クリーン作戦」(清掃活動)時に家族で一生懸命クリーン活動をした人にクリーン賞、ファミリー賞、で割り当てる事になっておりました。
そして、釣果順位の4位という微妙な順位の賞品になりました。
そして、感心したのが、参加者の方々は、なんの説明もしてないのに、
こちらで用意したごみ袋を各自1枚ずつ、持っていく事です。
釣り場を汚さない。
来た時よりもきれいにして帰る。
そんな意識がある事には驚かされました。
我々、東北釣師も見習うべき行動です。
続々と訪れる参加者。多くの方が家族やカップルで参加しています。
その理由が、後でわかるのですが・・・・・
僕は、開会式に挨拶をさせて頂きました。
東北の支援への感謝の気持ちと、東北の農作物や水産物の安全性をお伝えしました。
でも、心の中は「まずは、あそこのポイントからだな」
「エギは、やはりナチュラルカラーかな」
とかを考えてました。
スタートの合図とともに、参加者たちはフィッシングエリア内のポイントに向け、走り出します。
車で移動する方、取りあえず近場のポイントを攻める方、様々ですが気合を感じます。
僕ですか?
そりゃね、気合入りましたよ!
さっそく、狙っていたポイントへGO!!
でもね。
この景色を見ると、気合が抜けます。
きれい!
きれいすぎるでしょ!
取りあえず、眺めました。
水面下が、見えるんです。
この日の為に導入したアイテム、TENRYU、ブリゲート!
エギをセットして、思いっきり投げる。
思いっきりシャクリます。
3メートル程の水深ですが、エギが見えます。
エギを追ってくる、アオリイカ!
「食え!!」
烏賊様は、お気に召さないらしく、途中でUターン。
アオリイカの姿を見た僕は、さらに力いっぱい遠投です。
シャクリまくり!!
そこで、微妙な反応が・・・
リールを巻きあげると、エギに何か付いてる。
「あれは、なんだ?」
そこには、写真を撮るのもはばかられるようなタツノオトシゴの姿が・・・
エギのカンナがおなかの部分にグッサリ。
僕は、タツドシ生まれ。
今年は、タツドシ。
それなのに、哀れな姿にしてしまいました。
心の中で「ごめんね。ごめんね。」と何回も唱えながらリリースしました。
気分を入れ替え、場所を変えてまた遠投!!
でもね。
この景色では、気合が抜けます。つい、眺めてしまうんです。
果ては、防波堤で寝てしまいました。
燦燦と、太陽の光を浴びました。
「気持いい!!!」
東北の雪景色の中から来た僕ですよ。
夏を先取りですよ。
ここは、日本ですよ。
宮城ではつい先日、氷点下13度を記録したばかりなのにですよ。
「ごめんね、グリーンマンの社員達、僕は、こんなにも気持ちの良い思いをしてるよ」
「うらやましいだろう」
と思っていました。
でも、そんな事を思っていると釣の神様は見逃しません。
午後になり、終了時間までわずかです。
気合を入れなおし、遠投!!
何度も投げて、シャクリたおしました。
しかし。
釣の神様は、微笑みません。
宮城の塩釜神社や家の近所のお稲荷様にも願いしたのに。
「今年も釣ができますように。沢山釣れますように」って。
天は、僕を見捨てた・・・・。
でも、楽しかった。そんな事もあるから釣は楽しいんだ。
大爆釣が当たり前だと・・・・・云々心の中でつぶやいていました。
沖縄のエギンガー達と色々な話ができて
釣って良いなー、と思う事が出来ました。
まっ、明日は、ボートエギングに行く予定だし、
その時に、またエギング出来るし、
色々な言い訳を、自分にしながら
ブツブツ・・・・
終了時間も迫っていたので、諦めて閉会式に向かいます。
閉会式の前には、参加者全員で会場周辺を掃除する「クリーン作戦」。
「なんで、毎年こんなにゴミがあるんだよ」とか、
「マナーが悪い人が居るんだね、○○ちゃんもごみを捨てたらだめよ」
そんな会話が聞こえてきます。
僕は、声を大にして言いたい。
本当の釣人は、釣り場を汚さない。
閉会式では、上位入賞賞品以外の特別賞品をかけて、じゃんけん大会。
お米を狙うファミリーと、私もじゃんけん勝負しました。
大盛り上がりです。
エギングをして、みんなで、掃除をして帰る。
そしたら、ご褒美が貰える。
だから、全員に可能性があるようにしたんだね。
主催者の配慮にまた感心しました。
じゃんけんで最後まで勝ち残ったかわいい女の子が、嬉しそうに、そして、誇らしげにしてます。
でも、重すぎて自分では持てません。後ろから満面の笑顔のお父さんが取りに来ました。
僕は、心の中で
「釣をしてると、こんな良い事があるんだよ。いつか、良い釣師になれよ」
子供の嬉しそうな顔は、大人を元気にする力がある事を実感しました。
表彰式の盛り上がりの様子は赤侍ブログで
表彰式の最中、日焼けした女性が、カメラクルーと思しき男性を連れ僕の処に来ました。
「すみません、明日なんですが、取材させてください」
「琉球放送の『ウチナー紀聞』という番組なんですが」
「明日、みなさんでエギングに行かれるんですよね」
後片付け&感動のボートエギングの話は次回に・・・