「カキ殻肥料」ユーザーに何度も訪問していると、ある共通点がある事に気付いたのです。
どこの農家さんへ行っても名人と呼ばれる方が多く、
かつ地域一番店が多いのです。
それも各地で・・・
また何処でも同様に、周囲の農家の方々が、出来た作物を賞賛するのです。
同じ立地で、同じ品種を作っているのに何故?
同じ果物を作っている農家さんが褒めるのです。
「○○さんには敵わない」
へ~そうなんだ・・・。
うちのユーザーの皆さんに、よくよく話しを聞いてみると・・・
「うちは、千○屋さんに納めていますよ。」
「うちは、新宿○野さんと契約栽培していますよ。」
「うちは、○越さんとお取引していますよ。」
それも各地で・・・へ~そうなんだ・・・。
当時の僕には、なぜ良いのかを知る由も無く
焼成処理しない「カキ殻肥料」は良いモノなんだ・・・
ただただ、漠然と感じるだけでした。
でも・・・・
そんなに良い肥料なら、なぜ広まらないの?
物事を疑って懸かる僕の感性が、必死に答えを探すが霧の中だ。
なぜ?・・・
ロジックが結び付かないのだ。
昔からかき殻は肥料として使われていた歴史がある。
なのに・・・???
ある果物農家さんの一言が、その答えに繋がりました。
「うちはね~、
どんな肥料使ってるか聞かれても教えねーんだよ!」
「剪定の仕方も時期もオリジナルなんだよ!」
「道路から見える所と奥側は変えてるんだよ!」
「真似されないようにな・・・」
「肥料の袋も誰にもわかんない様に、
自分で処分するんだよ!
わははっは~」
「秘密だよ!」
えっ?そうなの?
確かに、ここの近所には直売所が沢山ある。
ライバルの多い激戦区だ。
その中で一番店であり続ける自助努力の為なのだろう。
僕でも考える・・・
「果物にもイイけど・・・野菜にはもっとイイよ!」
日焼けしたおじさんは、白い歯をみせ笑った・・・