株式会社グリーンマンBLOG

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蛎太郎の独り言・長野遠征(SK会出席)

長野にある佐久協同さん主催のSK会に出席して来ました。
今年で3年目、知った顔もチラホラ見えます。
「蛎次郎、どうでした?」
「野菜全般に使ったけど、良かったよ!」
「ネギにも最高だな!30年やってるけど、一番良かった!」
「炊くと甘いしな~」
「きゅうり最高だった。納品先からも褒められるんだわ。」
「来年から全部の圃場に振るからね。」
ここでも、リピーター率、ほぼ100%
基本、皆さんからは笑顔が見られました。
新規のお客さんと話していると、横から
「これ、イイから使ってみなよ!」
「白菜、大根、人参、トマト・・・皆、良かったよ!」
「お勧めだよ。」
頼んでもいないのに・・・
見知らぬ人からサポートを受け(嬉笑嬉)
あれよ、あれよと間に人だかりが出来ました。
「蛎次郎使った事ある方、挙手願います」
数名の方が、手を挙げて下さいました。
今度は、その方達にインタビュー形式で
「何に使って頂けました?」
「トマトと菊」
「どうでしたか?」
「イイね。今年は尻腐れが出なかったし・・・菊は病気に強くなった。」
生産者の直の声は、重みがあります。
聞く耳は、真剣そのものです。
そこで・・・
「長いも、良かったぞ!」
との声・・・
有り難い事です。
来年春の予約注文を沢山頂き、笑顔で長野を後にしました。
今日はイイ日だ。

蛎太郎の独り言・キウイフルーツ初収穫☆

一昨年、地元のキウイ名人の及川さんの指導の基、
弊社の工場内にキウイフルーツの苗木を約20本ほど定植しました。
旧田で極度の粘土質ですから、人力で土壌改良からのスタートです。
カキ殻とキウイフルーツとの相性は、及川さんの圃場で実証済みです。
マウントを作り苗木を育て、今年の夏に支柱棚を立てました。
ファイル 123-1.jpg

先日、周りの草刈をしてると・・・
発見っ!
僅か2つではありますが、立派な実がなっていました。


ファイル 123-2.jpg

何か・・・
嬉しい・・・(笑)
他の木々も枝っぷりが良く、イイ感じで育ってくれています。
来年、再来年には、沢山の実をつけてくれる事でしょう。

蛎太郎の独り言・美味しくない米

先日、東京の知人から電話がありました。
雑談の中、復興支援のつもりで、「ひとめぼれ」買ったけど、
正直美味しくなかった!との意見。
何~?聞き捨てならぬ言葉です。
聞くと都内の量販店で購入したとの事・・・
そりゃ仕方がありません。誰が作った米か解らない訳ですから・・・
米の流通の仕組を話すと、すぐに納得して貰えました。
他人の米の話しですが、なんか悔しいので
うちの生産者のお米を送りました。
届くとすぐ、電話がかかってきました。

「やっぱ、全然違うものだね~!」
「噛んでると甘味が、どんどん出てくるね」
「子供達の食い方が、ハンパねえよ!」

数多いユーザーの中から自信の一品を送りましたので、僕としては当然とも言える反応です。
米どころ宮城においても、山間部の沢水を利用して作った米は、一味違うのです。
やはり、水なのでしょうか?
僕は、自身の舌を含め、人の味覚はあまり信用していません。
その時の体調にもよりますし、朝、何を食べたかによっても変わると思うのです。
しかし、同条件で調理したものを食べ比べるとその差は歴然。
旨みとも言うのか、甘味の奥深さと言うのか・・・
深く掘り込むと、どこで獲れたかではなく、誰が作ったもの何かが
重要だと思います。

職業柄、収穫時には沢山の方から成果物を頂きます。
基本、全て試食するのですが、やはり産地、作り手によって大きく違います。
本当に自然界は不思議でなりません。

安倍ちゃんの独り言・さくらサクラ

サクラは日本人みんなに待ち遠しい春を教えてくれる花です。
いやいや!ちゃうちゃう!
飲めや歌えやで楽しませてくれる唯一の花です。

そのサクラが咲く、大崎市松山の羽黒山神社境内にも年を追うごとに枝枯れ、花数の減少など
樹勢に衰えた木が見え始めていました。

このままでは春にきれいな花が「見られないのでは?」

と、松山の有志の方々等の御相談を受け、松枯れ対策に続き、再びGREENMAN出動!

「蛎右衛門」を散布致しました。

今年のサクラは「蛎右衛門」のミネラル(微量要素)が効き、綺麗な花を咲かせる事でしょう。

今から楽しみです。きっと美味しい酒も飲めるでしょう。

蛎太郎の独り言・使いにくい・・・

「蛎太郎」の評判は良好です。

最初は半信半疑の生産者の方々も一度使って下さると、かなりの確率でリピーターになって下さいます。
特に、好カルシウム植物との相性には、自信があります。

好カルシウム植物とは?
植物にとってカルシウムは重要で不可欠な栄養素です。
特に欠乏症が出やすい植物を好カルシウム植物と言います。
土中にカルシウム成分が不足すると症状が表れます。

消石灰・生石灰・貝化石・タマゴ殻・ホタテ殻・高温焼成したカキ殻・低温乾燥したカキ殻

同じカルシウムでも各々特徴が有り、水に溶けやすいか否か、根から吸収し易いもの、そうでないもの。土中に蓄積し易いもの、そうでないもの。多種多様です。

数値で測れるカルシウムと植物が吸収できるカルシウムは違うのです。

分類植物名欠乏症の症状

果菜類
トマト  ・先端葉の葉先の枯死と尻腐れ病の発生
ナス   ・尻腐れ病の発生
キュウリ ・葉脈間が黄変し、上葉がカッピング症状
いちご  ・先端葉が褐変する
ピーマン ・先端葉の生育障害と尻腐れ病の発生
パプリカ ・先端葉の生育障害と尻腐れ病の発生
スイカ  ・先端葉の生育障害
カボチャ ・先端葉はカッピングし枯死する

葉菜類
ほうれん草・新葉の葉先から障害が発生
小松菜  ・新葉の葉先から障害が発生、葉の奇形
レタス  ・心葉の葉脈の褐変、生育障害、芯腐れ病
キャベツ ・心葉の生育障害、芯腐れ病
ネギ   ・葉の中心部に枯死斑点の発生
玉ねぎ  ・玉の中心部に芯腐れ病
パセリ  ・新葉の葉先が黄変し生育障害
セロリ  ・芯腐れ病

根菜類
じゃがいも・先端部の生育障害、葉脈間の黄変化
ニンジン ・心葉の生育障害
大根   ・心葉の生育障害、緑葉は褐変し枯死
里芋   ・新葉の葉脈間が白変、黄変化

豆類
大豆   ・先端葉の葉脈間の黄変、子実形成障害
えんどう豆・先端葉の黄変し枯死

好カルシウム植物との相性は抜群です。

根の張りが違ってくるのが実感し易いからでしょう。
ただ、「蛎太郎」お天道様頼りの乾燥ですので、計画生産が全く立ちません。
これまでも品質の安定の問題では苦慮しておりました。
何より、水分率が高い・・・春夏秋冬品質のばらつきがある。
冬に出来上がる「蛎太郎」は明らかに機械撒きには不向きな状態です。
近代農業において決定的な弱点です。
多くのユーザーから同じ様に、厳しいご意見を頂きました。

「良い作物が出来るのはイイが、使いにくい・・・」
「手で撒くこっちの身にもなってみろ!」
「撒くのは、俺じゃなく女房だから、直接頼めよ!」

それでも皆様、工夫して下さり、ボカシに混ぜたり、機械に細工をして撒き易くしたり・・・
皆様には、頭が下がります。

それらを改善すべく弊社では、宮城県大崎市に新設工場を開設しました(平成22年2月24日竣工)。
こちらでは、天日干しに限りなく近い低温乾燥方法で「蛎右衛門」を製造します。

蛎太郎の独り言・費用対効果のはなし

農業の基本は土作りから・・・

そんな事は誰もが知っています。

健康な圃場は、健康な作物を作ります。
とは言え、商売ですから収入と支出のバランスが最重要と考えます。

収入を上げる為には・・・
  ①出来上がった作物を高く売る
  ②病害虫による損失を抑える
  ③収量を上げる

支出を抑える為には・・・
  ①肥料代を抑える
  ②農薬代を抑える
  ③資材・燃料代を抑える
  ④人件費を削る

生産者にとって病害虫の影響による損失(ロス)は、
死活問題です。

えっ!一夜にして全滅状態・・・そんな経験はありませんか?

茨城県十王町 すがの農園さんの場合(有機JAS認定)
(果菜類・根菜類・水稲)都内有名レストラン他へ納品
トマトでは毎年、尻腐れ病により20~30%がロス品(廃棄)となるのが悩みでした。尻腐れ病は、カルシウム欠乏からくる病気です。

尻腐れ病によるロス品(廃棄)割合

出荷高               ロス金額
100%出荷時      300万円  0万円
80%出荷時(ロス20%)240万円 ▲60万円
70%出荷時(ロス30%)210万円 ▲90万円

蛎太郎施肥後 

5%以下に改善
285万円
▲15万円以下

また、カルシウム欠乏からくる尻腐れ病、芯腐れ病、成長障害、等の改善には効果的ですので、ロスの軽減と言う観点からみても費用対効果の高いものと自負しております。

根から吸収し易いカルシウムは、植物の細胞膜・細胞壁を丈夫にします。これらは、人間の身体で言う血管の働きを指します。

逆に、根から吸収し難いカルシウムは土壌に蓄積し、数値上十分足りているのにカルシウム欠乏の症状が改善しないと言った現象が見られるのです。

昨今の化成肥料の高騰により出費は抑えたい
せっかく与えた資材(チッ素・リン酸・カリ)の吸収を効率よく植物に吸収させる為には、優良なカルシウムの働きは必要不可欠なのです。


土壌が健康になった結果・・・

無駄な肥料代を抑える事が出来る   
農薬の回数を減らす事が出来る
病害虫による損失(ロス)を抑える

支出を抑える事に繋がるのです。

          

蛎太郎の独り言・社名の由来

グリーンマンとは、古くからヨーロッパでは、木の妖精だそうです。
グリム童話やイソップ童話によく出てくる木の幹に顔があり、手がある・・・
そう、あれです。
旅人が道に迷った時、正しい道を示し、人助けをする。
同時に五穀豊穣を祈るのが、グリーンマンだそうです。
病害虫、連作障害、お困り事の際、正しい道を示し、人助けをする。
生産者のお役に立てるグリーンマンで在りたいと思います。

蛎太郎の独り言・アミノ酸のはなし

アミノ酸
カキ殻の多層部分の繋ぎ目は、アミノ酸が多く含まれています。
植物にとってアミノ酸の働きは、皆さんご存知の通りです。

アミノ酸の分解温度は180℃ですので、焼成方式ですと消失してしまうのです。


また、多孔質で形成するカキ殻は、土中の微生物の住処となると同時に、アミノ酸が土中の微生物のエサとなり、活性を高め、団粒化を促進します。

高温焼成してしまうと折角の多孔質構造も壊れやすくなります。

だから私達は、焼かないのです。

蛎太郎の独り言・自分の目で

僕は、自分の目で確かめた以外は信じません。

土地を見て、地主本人に会い、権利書を確認する。

不動産業界で生き抜く上で、自然と身についた
自己防衛本能なのでしょう。

トラブルが起きた時、人のせいにしても
何の解決にも繋がりませんし、
自分自身が納得した事であれば、
後悔しないからです。

その頃の僕は、合理的に物事を進める事を‘美’としていました。

元来、好奇心旺盛な性格の僕は「カキ殻肥料」で作られた
美味しい青果物を食べる毎に、肥料・また
農業の世界に興味が膨らんできたのです。

美味しい果物達に触発された僕は、半年間をかけ週末の度、
東北地方の「カキ殻肥料」を使っている
生産者の方々を尋ね歩き始めました。

福島県のもも・山形県のさくらんぼ・秋田県のすいか・
ぶどうの生産者等々、多くの方々にお会いし、
実際の生の声を聞き歩きました。

僕にとって生産者の方達との触れ合いは、
毎回新鮮な異文化交流でした。

知らない単語の連続にメモは手放せず、
何度も話しを中断して頂きながらのヒヤリングは、
皆さんに大変ご迷惑をお掛けしました。

「カキ殻肥料」の特徴や効能を教えて頂きながら、
年間を通じ土作り、比較栽培を全国各所で様々な作物を
育苗から定植、やがて収穫までの一連の流れの
作業をお手伝いしながら見せて頂きました。

生産者の方からは、

「カキ殻はイイよ~!見てみろ!根の張りが違うんだ!」

との声に後押しされた日々でした。
実際、比較栽培をしてみると
明らかに根の張りの違いが見られました。
また、糖度の向上は勿論、日持ちが良くなる等、
驚きの連続です。

僕にとっての先生は、生産者の方々です。
授業は夜な夜な、時には大勢で、時にはサシで、
夜が明けるまで酒を酌み交わした事も数知れず・・・
農家の実情、生産者の思い、世代交代の悩み、
流通システムの実情、お困り事、長男の悩み、次男の悩み、
等々をお聞きしました。

聞けば聞くほど、現在の日本経済に置ける
農業の不遇な位置付けを知ると共に、

植物の神秘の世界に・・・

えっ?なぜ?どうして?の連続、
理解出来ない事ばかりでした。

日本の農業界は長らく経験と勘に頼ってきたと言います。

今、流通している「カキ殻肥料」と、
この「蛎太郎」の違いは?

なぜこんなにも違うの?

謎は深まるばかりだ・・・

蛎太郎の独り言・ミネラルって何?

ミネラルって何?

見たことはないし・・・

ミネラルの有効性は、皆様十分ご理解頂けると思います。

カキ殻には豊富なミネラルが含まれていると言われています。

ミネラルを調べてみると微量要素とあります。

金属元素の総称とも言われています。

各々は金属ですから、当然、沸点があります。
植物に必要とされている16要素について調べてみました。

植物必須要素の沸点一覧
チッ素   -195℃
マンガン  2061℃
リン     280℃
ほう酸   1575℃
カリウム   774℃
亜鉛     907℃
カルシウム 1494℃
モリブデン 4639℃
マグネシウム1107℃
銅     2567℃
硫黄     444℃
塩素   -34.1℃
鉄     2750℃
ケイ素   3265℃

これをみると高温焼成すると多くのミネラルが何らかの化学変化を起こすとが理解して頂けるでしょう。

ありのままを・・・
ありのままに・・・

だから・・・私達は焼かないのです。

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