異業種からこの世界に飛び込み6度目の春がやってきます。
営業で全国各地へ伺う機会があり、多種多様な生産者にお会いします。
同じ農業でも、県民性は勿論、作っている作物によって、大きな違いがあると感じます。
農業ってのは、そんなモンだよ!と言ってしまえばそれまでなのですが・・・
皆さんそれぞれ拘りの、隠し技をお持ちです。
それは他者との差別化を図る為の秘伝の技なのでしょう。
剪定、肥料、機械、ちょっとした各々の知恵でそれは異なる様です。
先日もあるユーザーのお宅(3年目)で春肥の相談をしていると、
近所の方がお茶を飲みに来られました。雑談の中その方が、ユーザーに聞きました。
「おたくの去年の大根、えらい良かったよねー、肥料何使ってるの?」
おっ?僕の出番かと構えていると・・・
「おらわー、親父がやってるから、わかんねー!」
「皆と一緒だっぺ!」との答え
えっ?解んない訳ないでしょ!さっきまであんなに詳しく話していたジャン!(笑)
お客さんが帰られた後、聞くと
「ライバルには、言わねーよ!」
何の事は無い・・・秘密なんです。(苦笑)
直売所系では、よく聞く話です。
同じ値段であれば、新鮮で樹勢感の良い野菜が先に売れて行くのは仕方のない事です。
それが即、収入に繋がる事ですから・・・
「イイ物でも、技量がない人に勧めても、使いこなせない人もいっぺ」
「良くなって当たり前、少しでも悪かったら何言われるか・・・」
確かにその通りです。理解は出来ますが、肥料屋としては・・・残念・・・。
皆さ~ん!良い青果物の秘密は、「蛎右衛門」ですよ~!(大声)